PhotoGimmick blog

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焦点距離による望遠の違い

   

 お店で光学20倍ズーム搭載だとか600mm超望遠とかPOPが踊り望遠の強さをアピールしているわけですが、実際にどのくらい望遠が効くのかと言う話です。

 望遠レンズはその名のとおり遠方を望む事ができます。その強さは焦点距離で表され「より遠くの被写体がより大きく」写る度合いの尺度になります。
 言い回しが変に感じられると思いますが、望遠が強いほど遠くにあればある物ほど大きく写るようになりますがそこを考え出すとややっこしいので、単純に焦点距離が長いほど望遠が強く、短いほどワイドであると解釈していいと思います。
 しかし、カメラによってセンサーの大きさが違います。同じレンズでもセンサーが小さいほど狭い範囲が写り、大きいほど広い範囲が写るのです。

 赤枠と黒枠はセンサーの大きさの違いです。例えば、35mmフルサイズとAPS-Cのように。
 そして着けているレンズは同じものとします。センサーサイズによる画角の違い

 これをわかりやすいように「同じ大きさのプリント」にすると・・・
■センサーが大きいほう(赤枠)
■センサーが小さいほう(黒枠)
 そうするとセンサーが小さい方が大きく撮れている事がわかります。

 しかし着けているレンズは同じレンズですから「焦点距離」は変わりません。でも撮れる大きさは違います。
 そこで、35mm換算と言うものを行います。

 例えば1cmと1mmは数字は同じ「1」ですが単位が違います。なので同じ1だから同じ長さだと答える人は少なくとも、大人の方にはいないはずです。
 小学生ならcmかmmのどちらかに単位を揃えて、その数値を比較するはずです。

 同様に、センサーのサイズが違う場合、35mmフルサイズなら何mmに相当するだろうかと、ある種の単位を合わせるようにします。
 APS-Cの換算は1.5倍です。このレンズが24mmのレンズだとすると
赤枠(35mmフルサイズ)=24㎜(35mm換算24㎜相当)
黒枠(APS-Cサイズ)=24mm(35mm換算36mm相当)となり換算された値を比較しますから、24㎜相当<36mm相当です。
 よって、同じ24㎜のレンズでもAPS-Cの方が望遠が強いと言う事ができ逆に、35mmフルサイズの方がワイドが強いと言い換える事ができます。
 これを「画角が狭い、広い」と表現することもあります。

 これを逆に考えた例として
赤枠(35mmフルサイズ)=24㎜(35mm換算24㎜相当)
黒枠(APS-Cサイズ)=16mm(35mm換算24mm相当)の場合、換算値は同じになり
 ほぼ同じ画角、つまり望遠の強さは同じと考える事ができます。

 この場合、焦点距離自体は違いそれによる「写り方」の違いが画角以外にもあるのですが、今回は画角、つまりワイドと望遠の強さだけに言及していきます。

 そう考えると、一眼レフの望遠セットのレンズは概ね、200mm~300mmくらいですから、コンパクトデジカメで600mm相当と言うのはかなり強い望遠なのだと想像がつきます。
もちろん、コンパクトデジカメは一眼レフよりもっと小さいセンサーを使っていますから一眼レフとの比較の上で弱い部分も出てきますから単純には決められませんが・・・

 一方で10倍ズームや20倍ズームと言った表現もあります。
 同じ10倍ズーム同士のコンパクトデジカメの場合どちらが望遠が強いのかと言う小ネタがあります。
 冷静に考えると、「何に対して」10倍なのかがカメラの展示台などには書いてありません。判らないのです。
 これは、そのカメラ(レンズ)が「一番小さい焦点距離から一番大きな焦点距離まで何倍あるか」と言う意味です。つまり、同じ10倍ズームでもカメラによって望遠の強さが変わります。

 元の画角が違う画像を同じ比率で切り抜いた(同じ倍率)ものです。
■画角が広い元画像画角が広い元画像
■画角が狭い元画像画角が狭い元画像
 これはワイドの画角が違うものとして考えます。つまりワイドの焦点距離が短いものと長いものです。例えばワイド20mm相当と24mm相当。

 これを同じ倍率で切り抜きます。
■画角が広い元画像から切り抜き
■画角が狭い元画像から切り抜き
 これは同じ倍率で切り抜いている、つまりは同じ倍率でズームしているわけです。
 上記から、同じ〇倍ズームと書かれていても望遠の強さに違いが出る事が確認できました。同じ倍率で望遠がより強いということはワイドが弱いと言うことを意味しており、望遠が弱いと言うことはワイドが強いと言い換えられます。

 じゃあ、焦点距離(換算値)が違うとどれだけ違うんだろうと言うことになってきます。
 これは、APS-Cのカメラで撮影したものです。
■35㎜換算27㎜相当35mm換算27㎜相当
■35㎜換算82㎜相当35mm換算82mm相当
■35㎜換算112㎜相当35㎜換算112㎜相当
■35㎜換算315㎜相当35㎜換算315㎜相当
■35㎜換算450㎜相当35㎜換算450㎜相当
■35㎜換算630㎜相当35㎜換算630㎜相当
■35㎜換算900㎜相当35㎜換算900㎜相当
 徐々に遠くビルが大きく写ってています。

 お店の方が、「APS-Cだと焦点距離が長くなるから」と説明しているのは厳密には間違いで、35㎜換算値が大きくなると言う意味なのでした。
決して、センサーサイズが変わっても焦点距離は変わりませんし、これが別な部分で意味を持つことになりますがそれはまた別な機会に書いてみたいと思います。
 備忘録がてらに記しておきます。
 うん、文才もないから知恵袋にもならないかもしれない(笑

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